グッド・バイ(女にサヨナラする話)
あらすじ
舞台は戦後の日本。
雑誌の編集長をしている主人公・田島。
田舎に疎開している妻と娘を東京に呼び戻そうとおもうが、愛人女性が沢山居るので娘に顔向け出来ないと皆に別れを告げることに。
「妻」として凄い美人を連れて行き、女たちに諦めてもらう作戦となった。
「妻」に良い人は居ないかと探すうちに街で目を奪われた美人がいた。
じつは闇市で生計を立てる知り合いのキヌコがおめかしした姿だった。
事情を説明して女の所を一緒に訪れるが。。。
どうしょうもない男
太宰治らしい主人公の男。
もっと「女ったらし」なのかと思いきや、何だか慈愛に近いのかと思うくらい誰にでも惚れている。
紳士なのかポンコツなのか。
愛されているようで愛されてない?
本命じゃなく愛人といった感じがそれらしい。
女の子は皆ほっとけない系男子でした。
そんな彼がラストああなるという。
いやー、私は同じことループするんじゃないかとすら思いますけどね!
大泉洋さんと小池栄子さん
小池栄子さんが案外面白い。
「田島の妻です」が段々とツボに入りました。
あと整えたときの美しさが圧倒的!
大泉洋さんは今回あまりおちゃらけてなくて、紳士な感じでしたね。
2人のコンビ感はなかなか好きでした。
あと脇役の濱田岳さんのあの一目惚れと成金の変貌ぶりが最高に面白い。
松重さんの文豪ぶりも良いし、緒川たまきさんの時代感にマッチして且つ悲壮女が導入にピッタリのキャッチーさ。
猿時さんの裏切らなさ。
役者陣に力が入ってましたね!
最後に
ちょっと喜劇風なところもあり面白かったです。
あまり面白おかしくしたら太宰治感が減るからあのぐらいが落としどころだったのかなと思わなくもないです。