彼らが本気であむときは、(ジェンダーの話とご飯が美味しそうと編み物)
嫌いじゃないですね。
ストーリー
母子家庭の子供のトモは、母親が帰ってこないので叔父のマキオの所で預かってもらうことになる。
マキオにはリンコという恋人が同居していて3人で一緒に生活することになる。
リンコは料理するし、編み物するし、部屋もおしゃれにしてるし、女性らしいが見た目は男性っぽさがあり、トランスジェンダーである(生まれたときは男で心は女で工事済み)。
トモは最初はビックリするものの、徐々に仲良くなり、編み物を教えてもらい一緒に編み物をする。
誰かから何か言われたり、現実的に出来ないことや、社会的な壁を目の当たりににして泣いたり怒ったりしながら、一緒に笑ったりするようになるお話です。
生活空間がキレイ
あの、「丁寧な暮らし」っていうんですかね。
家具やコップとか編み物のカゴとか、マキオの部屋は狭いけどとてもキレイです。
料理がなんかやたら美味しそうで、ビールを嗜む感じ何なのーと思ったらかもめ食堂の荻上直子監督作品でした。
他の作品では手作り餃子とビールとか、揚げたてのそら豆の天ぷらとビールとか、私ビールは飲まないんですけど、その1杯の幅広ゆとりのあるしみじみとした幸せ感は凄い伝わってくるのです。
凄くそういうのが好きなんだろうな!と思わせる、滲み出ている気がします。
リンコの母がマキオの父が他界してて母は施設に入ってる事を「ラッキー☆って感じ」と言うのがとても好きです。
相手には失礼ではあるし、一般的にあまり口にしたら良くない事だろうけど、実際ラッキーだと思う。
それを口にしてカラッと笑うところが良い。
ウジウジせずに、思う事を正面から言う人で気持ちの良い存在です。
そういう気持ちの良い人間に憧れます。
ジェンダー
最近よく聞く話題ですね。
最近そういう人が増えたのではなくて、情報として目にする事が出来るようになって隠さない人も増えたのかな?って思います。
性別を変える人も居るし、変えないまま同性を好きな人も居るし、なんかもっと中間みたいな人とか、グラデーションで色々あるみたいですね。
なんか一人ぼっちで膝抱えてる少年とか出て来ますが、とっても可哀想でした。
子供とかって何もなくても酷い事を言ってみたり、受け取る方も些細な事でも凄く傷ついてみたりします。
手加減が分かってなかったりするのだと思います。
トモ自身も辛い事があるけど、リンコと関わる事で甘えられたり、友達の少年を気遣ったり精神面での成長していく姿が良かったなと思います。
最後に
なんか凄く泣きましたよ。
可哀想だなと思うシーンが沢山ありましたが、心を平らにして、いなす、そういうの良いなと気持ちよくなりました。
生田斗真が女装することに興味本位で観ましたが、服にブラ線が出たりして「あ、見えないけどちゃんと着けてる!」と思ったりして、だんだん普通の人を見ている気持になるんで、その相手の人が、どんなふうな人なのか(どんな背景のキャラクターなのか)を知ると見方が変わるものですね。